平成13年に国内で初めてBSE(牛海綿状脳症)が発生しました。これを契機に食肉の安全性の確保、生産と流通の情報を透明化する声が高まり、消費者に安全で安心な食肉を提供するため、トレーサビリティシステム(追跡可能制度)が確立されました。
食品衛生管理手法HACCPと並用することで、より精度の高い危害原因の絞り込みを行うことができ、消費者への影響を未然に防止し、事故の再発や拡大を防ぐことができます。
トレーサビリティとは、個体識別による製品管理のことで、牛一頭ごとの個体識別番号(10ケタの数字)をバーコードで読み取り、と畜解体、枝肉、部分肉、出荷までの牛の個体情報を管理します。
平成14年から牛トレーサビリティ法により、国内飼育されている牛と生体輸入された牛に個体識別番号が記載された耳標の取付けが義務付けられ、農林水産省による「牛個体識別台帳」によってインターネットからその情報に誰でもアクセスすることができます。
(独)家畜改良センターのホームページ、牛の個体識別情報検索サービス からもアクセスできます。