近年、問題視されている「ノロウイルス」や腸管出血性大腸菌「O-157」、よく耳にするサルモネラやカンピロバクターなど、食中毒は夏の暑い時期だけでなく、年間を通して発生しています。滋賀食肉公社は消費者の皆さまに、より安心な食生活をおくっていただけるように、食中毒や食品の安全に関する情報を啓発しています。
また、「BSE( 牛海綿状脳症 )」など、食肉の安全性に関する情報も提供しています。
近年、問題視されている「ノロウイルス」や腸管出血性大腸菌「O-157」、よく耳にするサルモネラやカンピロバクターなど、食中毒は夏の暑い時期だけでなく、年間を通して発生しています。滋賀食肉公社は消費者の皆さまに、より安心な食生活をおくっていただけるように、食中毒や食品の安全に関する情報を啓発しています。
また、「BSE( 牛海綿状脳症 )」など、食肉の安全性に関する情報も提供しています。
季節を問わずに発生する傾向にあるノロウイルスは集団発生率が高く、食肉が原因となる原因菌にはカンピロバクターやサルモネラなど、それぞれの特徴や対処法はありますが、基本的な食中毒予防の三原則「つけない」「ふやさない」「やっつける」を日頃から徹底することが重要です。
人畜共通感染症の原因菌。動物や人の腸管内に保菌されています。食肉およびその加工品、鶏卵およびその加工品、二次的に汚染された食品が原因となります。( 右写真 サルモネラ: 国立感染症研究所 より提供 )
家畜・家禽・ペット・野生動物など、あらゆる動物の腸管内に広く分布しており、少ない菌でも発症するため、飲用水の汚染による集団発生も起こります。食肉や二次的に汚染された飲料水や食品が原因となります。( 右写真 カンピロバクター: 国立感染症研究所 より提供 )
ノロウイルスは冬の時期がピークと言われていますが、年間を通じて発生しています。ノロウイルスは海中に棲むカキやアサリなどの二枚貝に蓄積されますが増殖はせず、食品中でも増殖しません。人の体内に入りこむことで、腸管内で増殖します。また、ノロウイルスには消毒用せっけんやアルコールは効きません。汚染された調理器具や食器、ドアノブなどの設備には次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効です。
乾燥に強いため、そのまま空気中を舞ってしまいますので、二次感染を起こしやすいウイルスです。また、少量でも感染する力を持ち、感染者の手指を介して二次汚染された食品や二枚貝の生食などで食中毒を起こします。( 右写真 Norovirus (FU201)感染研感染病理部撮影 : 国立感染症研究所 より提供 )
ノロウイルスの殺菌には次亜塩素酸ナトリウムが有効です。患者のふん便、おう吐物の処理に使用する消毒には水に薄めた約0.1%の次亜塩素酸ナトリウム、器具や設備などの消毒には水に薄めた約0.02%の次亜塩素酸ナトリウムの消毒液を使用します。また、作った消毒液は、ペットボトルに入れて置いておくと飲用水と間違える事故などがあるのでペットボトルには入れないか、必ず「消毒液」と表示するように気をつけてください。
以下のような場所に気を付けて0.02%の次亜塩素酸ナトリウム消毒液で消毒してください。また、金属部分は腐食するおそれがあるので、消毒後に水拭きを行ってください。
※ 情報提供 : 滋賀県保健所、滋賀県食肉衛生検査所、国立感染症研究所